KIMONO

no.21185

月下玉映 / 緞子織 正絹 総絵羽柄 / 麹塵色

平安時代には天皇のみが着用したとされる禁色の麹塵(きくじん)色の色打掛
光の加減によって金茶の色味が差し緑が浮くように映え 捉えることができない色はあまりにも不思議で魅惑的
古来より人々を魅了してきたその色の染め方は他に対して例外中の例外とされる染色法であり失敗も多く非常に困難なもの
その技術を熟練の職人が研究・分析し現代の染料を用いて新しく生み出しました
抹茶のような落ち着いた深みある緑は光や角度で美しい変化を見せ その地に粗伏で浮かび上がるのは一年にたった一晩 夜に大輪の花開く月下美人
ゆらぐ伝統色にやわらかな色使いで織り上げられた花はどこまでも優美で格調高く唯一無二の美しさを放ちます

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